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"Maxi-Tourism Silouette Coloni S2000"


Coloni MotorsportのS2000マシン "Silouette Coloni S2000"を紹介します。
中身がどうであれ156のボディを被っているからには興味深いマシンです。


SuperTurismoのマシンに比べてフェンダーの膨らみを見ただけでもかなり激しい形になっていることが分かります。155DTMに近い雰囲気かもしれません。特にフロントスポイラーのサイド部分の形状は似ていますね。ボディは上下で分割されるため、ドアも随分スリムになっています。しかしそれでも黒いミラーは限りなくノーマル風ですね。いくらなんでも可倒式ではなく固定式に変更していると思われますが。。。もともと156のミラーがノーマルらしくない形状だから、あまり変える必要がないのかもしれません。そういえば、よく見るとドアノブもメッキのまま。。。ボタン押して開けるんでしょうか。モンスターな部分とノーマルちっくな部分が見事にアンバランスでいいですね。

横から見るとクーペになっています。といってもセダンの後席ドアを潰しているだけですが。後席のサイドウインドウの形状がもともとクーペ風でちょうどよかったですね。。。しかしじっくり眺めているとアンバランスさが気になります。前半分がセダンのまま後ろに大き目のクーペがくっついた感じ。前と後ろで見た目の重さが違うような。でも全体では迫力勝ちです。(NASAの三角は156に似合わない気がします。)
この写真では見にくいかもしれませんが、これだけ迫力ボディになるとDTM風のリヤウイングさえ大人しすぎるように見えます。Bピラーのボディ同色化(黒いの貼るのが面倒だったのかな?)は、一部の156オーナーはやっているようですね。

外すとかっこいいですね。見かけは156でも中はこんなです。ドライバーはど真ん中に座るんですね。当然ですが完璧にレーシングマシンといった風貌です。よく見るとドライバーのすぐ後ろに3リッターのV6が縦置きされています。もちろんそのまま後輪を駆動。駆動系が見えますね。エンジンの上には黒い煙突が生えています。これがルーフのへんてこなエアインテークに接続するという寸法です。
しかしこの車何故156の皮を被ることになったんでしょうね?説明にはNational Maxi-Tourism Championshipのためにアルファの装いで走るとだけ書かれていて、スペック表では「ボディ」のところに"street car 4 door"とだけ書かれていました。(プレス発表時の写真ではボディカバーなしの状態で、何でも載るよといった感じでした。)いずれにせよボディはグラスファイバー製なので、156のパーツはグリル等ほんの少数しか使われていないと思われます。

後ろ姿。フェンダーの張り出しすごいです。なにしろF: 9.5J+R: 11.5Jですからね。それとルーフのエアインテークが唐突な感じです。もう少し滑らかな形にできないんでしょうか。。。ど真ん中から突き出しているマフラーが煙草をくわえているように見えます。デザイン重視と言われるイタリアの会社にしては機能優先で割り切っているとしか思えない部分が結構多く、なんとなく全体的に大味なマシンですね。(やはりドイツで作られるこの手のマシンの方がディテイルが美しいと思います。カリブラDTMなんか好きでした。)
それでも156の形をしているだけで魅力的ですね。個人的にはSuperTurismoの方が好きですが、どうせサーキットを走るならこれくらい激しい方が見ていて楽しそうです。


[ Technical Specification ]

V6 - 3000cc - 380 Hp (midship) + N2 Water radiator & N1 Intercooler water-oil
Dynamic-3way Pushrod Operated Twin Coil Over Damper + Eibach Springs
Brembo Calipers + Carbon Discs
One-Piece OZ Magnesium : 18x9.5 Front & 18x11.5 Rear
FT3 Refueling Both Side, 80 Litres Capacity
Technical Regulation: F.I.A group Cn.
Driver Seat: Central Position


Photo & Technical Information: www.colonimotorsport.com

※ Coloni Motorsport社とコンタクトが取れていない為このページは予告無く削除する場合があります。情報の転載禁止についての記載がない点と日本語サイトという非常に限定された環境での使用である点から判断し見切り発車的に公開しております。ご容赦下さい。